初めてまつげパーマに挑戦しようとしている人は、「まぶたが腫れたりまつげが抜けたりしないのか?」とか「実際どうなのか?」と思うのではないでしょうか。
まつげパーマには、メリットとデメリットがあり、向いている人と向いていない人がいます。
どんな良い点や悪い点があるのかや向き不向きを知ることで、自分にパーマをかけるか、やめておいたほうがいいのか判断ができます。
まつげパーマをかける前に、最低限知っておきたい基礎知識をみていきましょう。
まつげパーマってどういうもの?
ビューラーなしでまつげをクルンとカールさせて長期間キープすることができるのがまつげパーマです。その仕組みはどういったものなのでしょうか。
まつげパーマは、パーマ液の1剤・2剤を使ってまつげをカールさせる技術のことです。まず1剤で毛の組織の結合を切断して、次に2剤で切断した組織を再び結合して固定した形どおりにカールを作ります。
これは、髪の毛のパーマと一緒の原理です。そして、使用しているパーマ液も、頭髪用のパーマ液と成分や仕組みはほぼ変わりありません。
地まつげのカールを1ヶ月くらいキープできるので、朝の忙しい時間などにビューラーをする必要がなく、お化粧の時間も短縮できてとっても楽チンです。顔を洗っても、マスカラをつけても、カールが落ちてしまうといった心配がありません。
しかし、現在まつげパーマは厳密に言うと、美容師でない人が人に施術をしてお金をいただくことは、法律的に禁止されている技術です。ここでは詳しく触れませんが、そういった事実があることを知っておいてもらいたいと思います。
まつげパーマのメリットとデメリット
まつげパーマをすることで、どんなよい点と悪い点があるのでしょうか。下記にまとめてみました。
まつげパーマのメリット
- すっぴんでも目元が少しパッチリする
- お化粧が時間短縮できて楽になる
- パーマがおちるまでは1日中24時間クルンとしたまつげで可愛くなる
- 毎日するビューラーでのまつげへの負担がなくなる
まつげパーマのデメリット
- 地まつげが痛む
- 量や長さは増やせない
- パーマ液にアレルギーがある人にはできない
- パーマがとれてきた時に毛並みがそろわなくなりバラバラになる
- 施術者が下手だと毛がチリチリになったり毛先だけカクンと折れたりして綺麗なカールにならない
- 技術が未熟でパーマ液が目に入った場合、目がダメージをうける。
- アイシャドーやアイライナーが引きにくい
- 自分の好みのカールの強さにならないことがある
まつげパーマをかけることで、嬉しくなるようなメリットがありますが、デメリットもあることがわかりますね。
自分のまつげの問題だけでなく、よい技術者を見つけられるかも大きなポイントです。
私の友人がまつげパーマをかけたときの話です。その友人のまつげを見た私は、グチャグチャになった地まつげを見てとても驚いたのを覚えています。友人は、インターネットでお店のまつげパーマ画像を見て綺麗だと思ってお店を予約したそうです。
お店のホームページやクーポンサイトでは、まつげパーマ画像に自分のサロンで施術した画像ではなく、どこからかとってきたイメージ画像を使っているサロンがあります。私の友人は、おそらくイメージ画像を見てお店を選んでしまい、イメージ画像のような技術がともなっていないところを選んでしまったのだと思います。
このような事態を避けるためには、実際にお店でかけた人のまつげを見たり話を聞いたりすることや、お店のブログで「本日のお客様の画像」などを載せているサロンもありますので、よく確認するようにしてください。
あとは、メリット・デメリットをしっかりと見比べて、自分がまつげパーマをするのかしないのかの判断をしましょう。
まつげパーマが向いている人と向いていない人
地まつげをクルンとカールして長期間保つことができるまつげパーマは、ビューラーよりも綺麗なカールを作ることができて、目元が可愛くなります。
では、まつげパーマはすべての人に向いているのでしょうか? 実は、まつげパーマは地まつげの特徴や体質によって、向いている人と向いていない人がいます。
それぞれ順番にみていきましょう。
まつげパーマが向いている人
- 地まつげに量があって長さも長い
- 下向きまつげの
- 逆さまつげの
まつげパーマでは地まつげの長さや量を変えることはできないので、元々のまつげに量や長さがある人によいでしょう。下向きまつげや逆さまつげで困っている人も、まつげの角度を強制的に変えることができるので悩みを解消することができます。
そのほか、「ビューラーをするとき」に、地まつげのコシが強くてカールしない人やすぐにカールがとれてしまう人、綺麗にカールさせるのが苦手な人や毛の生えかたがバラバラで綺麗に上がらない人にはとても助かる技術です。
まつげパーマが向かない人
- まつげの長さが極端に短い
- 厚い奥二重で目を開けたときにまつげが見えなくなる
- 地まつげが傷んでいる
- 肌が弱い(程度により大丈夫な人もいる)
- パーマ液やロットを固定するノリにアレルギーがある
先にも述べたように、まつげパーマで地まつげをカールさせることはできても、元々の長さはそのままです。そのため、ビューラーでしっかり上げたときの長さそのままのイメージになります。
地まつげの長さに満足していない人は物足りないかもしれません。その場合、「繊維で長さを伸ばせるマスカラ」を使用してみる、「長さが伸びるまつげ美容液」で長さを伸ばすなどの対策があります。
奥二重で目を開けた時にまつげが見えなくなる人は、まつげパーマをかけてもほぼ変化を感じられないでしょう。
そして、まつげが傷んでいる人がかけると、さらに負担がかかり、途中から毛がプツッと切れてしまう原因になります。これは、髪の毛が傷んでいるときに、パーマをかけるとパサパサになってよけいに傷んでしまい、枝毛や切れ毛の原因になるのと同じです。
普段からまつげを大切に扱い、さらにトリートメント効果のあるまつげ美容液でケアしてあげるとよいでしょう。
最後に、まつげパーマをかけるときに気をつけて欲しいことがあります。肌が弱い人、パーマ液やノリにアレルギーがある人は、結膜炎やまぶたが腫れたりかぶれたりする可能性があります。パーマ液のアレルギーの人は論外ですが、肌が弱いから絶対にかぶれると必ずしも言えないです。
これは、なんとも曖昧ですが、「人による」、「施術者による」、「施術方法による」というのが答えになってしまいます。体質、施術者は自分ではコントロールできませんが、施術方法は選ぶことができます。
まつげパーマをかけるとき、ほとんどの場合、まぶたにロットを固定するノリを使います。最近ではノリは使わなくてもよかったり、テープで固定できたりするロッドもあります。ノリにアレルギーがある人は、心配な場合サロンに確認されるとよいでしょう。
ただし、まぶたにロットをノリで固定しない場合も、ロットにまつげを固定するときはノリを使うので、絶対に大丈夫という保証はありません。
自分のまつげや体質を観察して慎重に考えてみてください。
まつげパーマがかけれるお店
では実際にまつげパーマをかけたいと思ったときに、どこでかけることができるのか疑問に思う人も多いと思います。
まつげパーマをメニューで取り扱っているのは、美容院、アイラッシュサロン、まつげエクステサロンなどです。
しかし、最初に述べたように、まつげパーマを人にかけることができるのは美容師のみです。そのため、まつげパーマをかけれる場所は、美容所登録されたサロンで美容師だけに許されています。
以前はまつげパーマは美容所登録されていないエステサロンやネイルサロンなどでもされていたのですが、問題がたくさん起こったため、美容師以外はやってはいけないとはっきり決まり、取り締まりも厳しくなりました。
これらのことから、昔はネットやクーポン誌にまつげパーマができるサロンがたくさん載っていたのですが、今現在は、まつげパーマのお店をネットで探そうと思っても、あまり情報がないかもしれません。まつげパーマをできる場所は美容所に限定され、しかもトラブルを避けるためにメニューに入れないサロンが多いのです。
お店を選ぶ基準としては、カウンセリングをしっかりとしてくれるお店を選ぶとよいでしょう。同じ美容を仕事としている立場から言わせてもらうと、カウンセリングをせず、すぐに施術に入ってしまうようなお店は信用しないほうが無難でしょう。
もう1つまつげパーマをかけれる方法があります。それはキットを買って自分でかける方法です。器用さも必要になるし、人にかけるより難しくなるのであまりおすすめはしませんが、これなら違法性の問題はないです。そのかわり、当然、なにかあったときには自己責任になります。
まとめ
まつげパーマは、パーマ液を使ってカールを持続させる技術で、メリットとデメリットや向き不向きがあることがわかりました。
実際にパーマをかけると、カールしたまつげで可愛さがUPして、化粧も楽になります。下がりまつげや逆さまつげの人もパーマがおちるまでは悩みから解放されます。
反面、パーマをすることで毛が傷んでしまうので、まつげ美容液でのケアをしたほうがよいでしょう。地まつげやまぶたの状態でやってもあまり意味のない人や、体質によって充血、腫れやかぶれなどのトラブルが起こることもあり、やめておいたほうがよい人がいることもわかりました。
そして、技術者によって仕上がりの良し悪しがかわってくるので、サロン選びも重要です。
まつげパーマをかける前に、どのようなものなのかを把握して判断基準をもっておきましょう。