まつげ美容液を塗布する部分の形状は、製品によって様々な形があります。
なぜたくさんの形があるのでしょうか? また、その形ごとに「どうやって使えばいいの?」とか「どこに塗ればいいの?」など、疑問に思う人も多いかと思います。
実は、まつげ美容液の塗布する部分の形状で、目的や塗り方が違うのです。
このページでは、まつげ美容液の塗布部分の形状から「タイプ別の特徴」をみていきましょう。
これを知れば、形状ごとに、まつげ美容液がどのような目的で作られたものなのかがわかるようになります。
そして、選ぼうとしているまつげ美容液が自分の求める目的に合うものかを、先端の形状から確かめてみてください。
Contents
アプリケーター(塗布部分)のタイプ別の特徴と塗り方
まつげ美容液の「アプリケーター」には、大きく分けて下記の6つのタイプがあります。
- 筆(アイライナー)タイプ
- チップ(フロッキー・スポンジ)タイプ
- スクリューブラシ(マスカラ)タイプ
- ノック式筆ペンタイプ
- チューブ(指で塗る)タイプ
- スプレータイプ
まつげ美容液は、その目的によってアプリケーターの形状が違い、塗る場所も変わってきます。美容液を塗る部分の形の違いで、どのような目的に分かれるのでしょうか?
それでは、塗布部分のタイプごとに目的や特徴、塗り方を詳しく見ていきます。
筆(アイライナー)タイプ
筆タイプは、リキッドアイライナーのような細筆になります。
このタイプは、地まつげを伸ばして太くしたり増やしたりするといった育毛が主な目的です。
そのため、今生えている毛ではなく、これから生えてくる毛に働きかけるよう、まつげの根元部分に的確に塗布できる、細筆のアイライナータイプが採用されています。
使用方法
有効成分を「まつげを作る細胞」や「毛を作る環境」にピンポイントで浸透させて届けるために、まつげの根元部分にアイライナーを引くようにサッと一塗りでOKです。
配合成分の強さによって、「まぶたにつけてもいいもの」と「まぶたにつけてはいけないもの」とがあります。どちらのタイプも1回の使用量は少量で大丈夫です。さらに、下まつげに使用してもいいものと直接の使用は不可なものがあります。
メリット
- 根元にピンポイントで塗りやすい。
- 液量の調節がしやすい。
- 下まつげの際も塗りやすい。
デメリット
- まつげ全体に塗ることを目的とした美容液には向かない。
地まつげが短い、細い、ボリュームがないといった人にオススメのタイプです。
チップ(フロッキー・スポンジ)タイプ
チップタイプは、リップグロスの塗布部分のような形状をしています。
こちらも筆タイプと同様、目的は育毛です。さらに、地まつげ全体に塗布できるので、今生えている毛の質をよくすることにもアプローチができます。
つまり、地まつげとまつげの根元を同時にケアすることができるタイプということです。
使用方法
まず、目や粘膜につかないように気をつけながら、まつげの根元にポンポンと塗布します。次に、マスカラを塗るようにまつげ全体に塗ります。最後に、下まつげと下まつげの根元にもしっかりつけて完了です。
メリット
- 根元に塗りやすい。
- 今生えているまつげと、これから新しく生えてくるまつげ両方にアプローチできる。
- 気になる箇所に部分的に使用することもできる。
デメリット
- 筆タイプのように細かく塗ることはできない。
- 美容液を含ませすぎると液だれしやすいので、毎回、液量の調節が必要。
まつげの育毛もしたいけど、今生えている毛のダメージも気になる人にオススメのタイプです。
スクリューブラシ(マスカラ)タイプ
スクリューブラシは、マスカラに採用されているブラシと同じ形になります。
このタイプは、今生えているまつげのケアが目的です。地まつげのダメージを補修したり、栄養を与えてハリコシをだしたりすることで毛質をよくする、トリートメント効果が主な作用になります。
また、まつげエクステをつけたあと時間の経過とともにバラツキがでてきた時に向きを整えたり、保湿をすることで接着液の劣化を遅らせたり摩擦から守ってくれたりして、多少ですが、まつげエクステのもちをよくしてくれます。
使用方法
マスカラを塗るように毛の根元の下から毛先に向けて塗布してください。ブラシをまつげの根元に当てた時に小刻みに左右に動かし、まつげ全体につくように毛先に向かってスッと抜きます。これを全体にしっかり塗布できるまで数回繰り返せばOKです。
メリット
- 初心者にも使いやすい。
- 地まつげ全体に毛先までまんべんなく塗りやすい。
- 安価なものが多く、お手軽に試せる。
デメリット
- 毛の根元には塗りにくい。
- 毛がない部位には使えない。
- 育毛効果は期待できない。
- 根元を塗るときブラシの毛質が硬いと、皮膚に当たってチクチク痛い場合がある。
まつげカールやまつげエクステで地まつげの痛みが気になる人や、まつげを健康的に維持したい人にオススメです。
ノック式筆ペンタイプ
筆ペンタイプは、美容液の塗布部分が筆ペンのような形状をしています。
目的は、まつげの毛根をケアして、新しく生えてくる毛の環境を整えることです。
さらに、適度に筆の太さがあるのでまつげ全体に塗ることができるため、今あるまつげの健康もサポートできます。
使用方法
筆ペン側と反対側をマーカーペンのようにノック(プッシュ)して、適量の美容液を筆先に浸透させます。
細筆タイプと同様、アイラインを引くように、まつ毛の根元に塗ります。次に、まつげ全体に塗布してください。下まつげにも同じ手順で塗っていきます。
メリット
- 1プッシュで適量がでるので、美容液の量を調節しやすい。
- まつげの根元にしっかり塗れる。
デメリット
- 1回のプッシュで出る美容液の量が多く、コスパが悪い製品もある。
- まつげの毛先に塗りにくい。
チップタイプと同様、地まつ毛とまつげの生える環境を同時にケアしたい人におすすめ。
チューブ(指で塗る)タイプ
チューブから美容液を指に出して、手で直接塗ります。
健康的なまつげを育むために、まつげの生まれる土台に栄養を与え、ハリコシのあるまつげを作ることが目的です。
まつげとまつげの生え際、さらにまぶた全体にまとめてサッと塗布できるので、お手軽で簡単に目の周り全体のケアをすることができます。
使用方法
米一粒大ほど(片目の分量)を指にとり、まつげ、まつげの生え際、まぶた全体に塗ります。もう片方のまぶたにも同じように塗ればOKです。
メリット
- 細かい作業が必要なくとても簡単。
- アイクリームにもなるので、まぶた全体のケアも一緒にできる。
- チューブから出した美容液は使いきりなので衛生的。
デメリット
- 筆タイプやチップタイプのような育毛は期待できない。
まつげとまぶた全体を同時にケアしたい、とにかく「まつげケアを簡単に済ませたい!」という人にオススメです。
スプレータイプ
スプレータイプはその名の通り、美容液を目元全体にサッとスプレーして塗布します。
チューブタイプと同様、目の周りの環境を整えて、ハリとコシのあるまつげに導びくことが目的です。
使用方法
まつげと目元全体に1〜2回スプレーし、軽く指でなじませて終了です。
メリット
- まつげ全体に塗りこめ、さらにまぶたもケアできる。
デメリット
- チューブタイプ同様、育毛効果は期待できない。
まつげと目の周り全体を素早く同時にケアしたい人にオススメします。
その他
その他にも、まつげ美容液の塗布部分には、製品によって様々な形状があります。
例えば、スパチュラタイプやダイヤル式のペンタイプ、スクリューブラシの先端にチップが合体した形などがあります。消費者が使いやすいように、メーカーが日々研究を重ね独自に開発をしているのです。
現在、まつげ美容液はどんどん注目が集まり一般化して、お化粧水などの基礎化粧品と同様、美容にはげむ女子には欠かせないアイテムとなりつつあります。
これからもまつげ美容液のアプリケーターの形状は、色々な形が登場していくのではないかと思います。
まとめ
まつげ美容液は、塗布部分の形状によって目的や塗り方が違うことがお分かりいただけたと思います。
目的には大きく分けて、「育毛のみを目的としたもの」と「育毛と地まつげのトリートメントを目的としたもの」と「地まつげのトリートメント効果のみが目的のもの」がありました。
そして、どの目的で作られたかで、まつげ美容液の塗布部分のタイプが変わるのです。さらに、塗布部分の形状が違っても、まつげ美容液は毛の根元にしっかり塗ることが基本になります。
育毛を目指すなら「筆タイプ」か「チップタイプ」で、その中でも、育毛に重点を置くのか、適度に育毛しつつ地まつげのトリートメントもしたいのかで選ぶ先端のタイプは変わるのです。
アプリケーター別の主な目的を下記の表にまとめました。
先端のタイプ | 育毛 | トリートメント | 生える環境を整える |
筆タイプ | ◎ | △ | △ |
チップタイプ | ○ | ○ | ○ |
スクリューブラシタイプ | × | ◎ | × |
ノック式筆ペンタイプ | △ | ○ | ○ |
チューブ(指で塗る)タイプ | × | ○ | ◎ |
スプレータイプ | × | ○ | ◎ |
自分の目指すまつげ美容に合った美容液を選ぶために、目安として塗布部分を確認してみてください。
そして、塗布部分が同じでも美容液ごとに特徴が違うので、それぞれの製品の成分や目的や正しい塗り方をしっかりと見て、どういうものなのかをきちんと確認しましょう。