彫りが深くて二重まぶたで目力が強く、ハッキリした印象の目もと。美しい目もとの欧米人に憧れる人も多いのではないでしょうか。欧米人のまつげはクルンとカールをしています。また、長くて量も多いので、濃くてふさふさです。一方、日本人のまつげは直毛で短く、なにもケアしないと眠たそうでボヤけた印象の目もとになります。
では、日本人の女性が欧米人のようなハッキリと印象的な目もとになるにはどうしたらよいのでしょうか。
それは、まつげを長く伸ばしてボリュームを出し、上向きにカールさせることです。
このページでは、日本人と欧米人のまつげの具体的な違いを見ていきます。これを知ることで、クルンとまつげがカールしたパッチリな目もとを手に入れることができます!
Contents
日本人と欧米人のまつげを比較
ここでは、欧米人のまつげと比較しながら日本人のまつげの平均的な特徴を紹介していきます。
まず、下記の表をご覧下さい。この表は日本人と欧米人のまつげを比較したものです。
日本人 | 欧米人 | |
長さ | 6.8mm | 8.1mm |
上まつげ本数/片目 | 100本 | 120本 |
下まつげ本数/片目 | 50〜75本 | データなし |
密集度/1mmあたり | 2.6本 | 3.4本 |
成長速度/1日 | 0.1〜0.18mm | 0.18mm〜(日本人の約2倍) |
生える角度(90度で水平) | 80.9度(やや下向き) | 102.2度(上向き) |
*フランスのランコム研究所が、合計12000人の日本と欧米の女性のまつげを比較した結果から一部抜粋
日本人と欧米人のまつげを比較すると日本人のまつげの長さが平均6.8mmなのに対して欧米人は8.1mmと約1.3mmの差があります。また、本数では日本人は片目平均100本、欧米人は120本で、約20本の差があります。このように、全ての項目で日本人より欧米人の方が数値が大きいことがわかります。
日本人が欧米人のようなクルンとカールをした目もとの印象を美しくするまつげに近づくためには、長さ、ボリュームなどを補う必要があります。なかでも一番鍵となるのは、長さです。
それでは順番に、各違いについて詳しく見ていきたいと思います。
まつげの長さの比較
日本人のまつげの長さが平均6.8mmなのに対し、欧米人のまつげの長さは平均8.1mmあります。たった1.3mmの差ですが、まつげの長さは1mm違うとイメージがずいぶん変わります。
まつげの成長速度
まつげの長さの違いは、「成長速度」に関係しています。成長速度とは、まつげが1日に伸びる長さです。日本人のまつげの成長速度が1日0.1〜0.18mmに対して、欧米人のまつげの成長速度は日本人の約2倍と言われています。まつげの伸びる期間は約40日と決まっているので、欧米人はまつげの成長速度が速いことで日本人よりも長いまつげになるのです。つまり、まつげの長さはまつげの成長速度が関わっています。
まつげを伸ばす方法
まつげの長さを伸ばすにはいくつか方法があります。地まつげ自体を伸ばすなら「まつげ美容液」。人工的に手間をかけず一瞬で伸ばすなら「まつげエクステ」。お金をあまりかけず毎日のメイクで補うなら「つけまつげ」や「ファイバーマスカラ(繊維入り)」。目的と自分の性格にあった方法を選ぶとよいでしょう。
日本人が欧米人のような長いまつげになるには、まつげの成長速度を上げること。これが一番重要です。
しかし、成長速度は人種の違いによるものなので、何もしなければ変えることはできません。そのため、日本人がまつげを長くしたい場合は、「まつげの伸びる日数を延長することができるまつげ美容液」を使うことをおすすめします。
まつげの本数と密集度の比較
私たちが欧米人のような目もとを手に入れたいのであれば、長さだけでなく、まつげのボリュームを増やすことも大事なポイントです。ボリュームを増やすことでよりハッキリとした目もとになるので、目の印象が強く、可愛さや美しさが際立ちます。
まつげの本数
日本人のまつげの平均本数が片目100本なのに対し、欧米人のまつげの平均本数は片目120本です。まつげの本数は片目で10本違うだけでボリューム感が全く違います。欧米人の目もとがくっきりと濃い印象を受けるのは、日本人と比べまつげの本数が平均20本も多いことが理由のひとつです。
また、まつげの密集度も日本人と欧米人のまつげのボリューム感が違って見える要因です。
まつげの密集度
日本人のまつげの密集度が1mmあたり2.6本なのに対し、欧米人のまつげの密集度は1mmあたり3.4本になります。密集度とは同じ面積にどれだけまつげが生えているか? ということです。まつげの密集度が高いとメイクをしていなくてもアイラインを引いたような印象になります。このため、欧米人の目もとはハッキリして見えるのです。
日本人と欧米人の密集度の差は1mm幅で0.8本差ですが、それが1cmになれば8本も違うことになります。「そんなに違うなんてズルい」と感じてしまうのは私だけではないでしょう。
まつげのボリュームをだす方法
地まつげの本数は持って生まれたものなので、増やすことはできません。ですから、日本人がボリュームを出し、ハッキリと印象的な目もとにするには、まつげを太くするしかありません。
太くする方法は3つあります。
1つ目は、健康的なまつげが生えてくるようにケアをすることです。
「まつげの生える土台を乾燥させない」ようにしたり、「まぶたの血行をよくする」のです。このためには、目もとを保湿するアイクリームを塗ったり、目の周りのマッサージやホットアイマスクが有効です。
また、「まつげを作るのに必要な栄養や成分を食事やまつげサプリメントでしっかり摂る」のもよいです。まつげの生産能力を上げることで、細いまつげが太くなりボリュームを出すことができます。
2つ目は、「つけまつげ」や「まつげエクステ」でボリュームを増やすことです。こちらは人工的なまつげをつけ足すため、日々の努力や時間という手間をかけることなく地まつげでは出せないボリュームを一瞬で作りあげることができます。
3つ目は、「育毛タイプのまつげ美容液」を使用することです。この方法は、3つの方法の中で一番ボリュームを出すことができるので、劇的に太さを太くしたい人におすすめです。
しかし、1つ注意して欲しいのは、まつげ美容液は大きく分けて「育毛タイプ」、「育毛とトリートメントタイプの中間」、「トリートメントタイプ」の3タイプあることです。
トリートメントタイプは抜けにくい健康的なまつげを作るサポートはできますが、太さを太くする成分は含まれていません。まつげを太くしてボリュームをだすには「育毛タイプのまつげ美容液」を選ぶとよいでしょう。
まつげの生える角度の比較
つぎに、まつげの生える角度にも違いがあります。日本人のまつげの生える角度は80.9度(やや下向き)で、それに対して欧米人のまつげの生える角度は102.2度(上向き)になります。この違いが、欧米人のまつげがクルンと上を向いているという印象を受ける要因です。
欧米人のまつげは、もともと元々上を向いて生えています。さらには、もともと毛がカールしているのです。このため、欧米人はビューラーを使わなくても正面から見てハッキリとまつげが見えて目の印象が可愛くなります。その一方、日本人はやや下向きに生えており、正面から見てまつげが見えないため、ビューラーを使って上にカールさせて可愛い印象の目もとを作ろうと一生懸命です。
地まつげを伸ばすと毛がカールして上を向く
日本人がまつげを上にカールするようビューラーを使って日々努力をしても、メイクをとれば元通り。元々のまつげの生える角度は変えることができません。ただ、アイリスト(まつげ美容の専門家)である私の経験から言えるのは、ほとんどの女性は、まつげの長さが伸びることで、元々がストレートなまつげでも、クルンとカールして全体的に上を向くようになります。
このことから、欧米人のまつげが上を向いてカールをしているのは、まつげが生える角度の違いよりも、地まつげの長さが長いことの方が大きく関係しているのではないかと思っています。
以上が、日本人と欧米人のまつげの違いです。それぞれについて詳しく比較すると、欧米人のまつげは長くて量が多く、毛にカールがあって上を向いて生えている。日本人のまつげは短くて量も少なく、直毛でやや下がりぎみに生えていることがわかりました。欧米人のようなクルンとしたまつげで目力のある目もとになるためには、まつげの「長さ」や「カール」と「ボリューム」がポイントと言えます。
さて、次に気になるのはまつげの「色」についてです。
欧米人のまつげは金色?
欧米人のまつげは何色なのか? と考えたことがある人もいると思います。ここでは、欧米人のまつげの色について説明します。
欧米人のまつげの色
「日本人のまつげの色は黒」というのは、日本人なら考えなくてもわかります。では、欧米人のまつげの色はどうなのでしょう。実は、欧米人のまつげの色は、「体毛の色と同じ」になります。欧米人の場合、頭髪の色と体毛の色が一緒の人と違う人がいます。
たとえば、頭髪が金色(金髪)で、体毛(腕毛、脇毛、まつげやまゆげ)も金色の人がいたり、頭髪は金色でも体毛は黒っぽい人や茶色の人がいたりします。これは、1人ひとりが持つ色素の違いによるもので、体の色素が薄い人ほど体毛も金髪になります。
欧米人は黒か茶系のマスカラを使う
欧米人は元々まつげが長く、カールしているので、うらやましいことに、あまりビューラーを使う必要はありません。そんな欧米人でも、目もとをより美しく印象的に見せるためにマスカラは使います。
ナチュラルな美しさを好む人は茶系のマスカラを使いますが、多くの欧米人は黒色のマスカラを使います。黒のマスカラを使うことで、まつげの濃さが強調されハッキリとした目もとを作ることができます。まつげの色が金色で、そのままでは目もとがボヤけてしまう欧米人には、黒いマスカラが人気です。
黒いマスカラは日本人にもおすすめです。もともと地毛が黒いので使用する目的は欧米人とは若干違うのですが、ビューラーでつけたカールを固定して、毛に太さを出して濃くすることができます。そのため、目もとがハッキリし、目力のある魅力的な女性らしい印象を作り出すことができるからです。
つまり、「黒のマスカラで目もとを強調する」ことは、日本だけでなく世界的に支持されているメイク方法なのです。
まとめ
いかがでしょうか。このベージでは日本人と欧米人のまつげの特徴を比較しました。詳しく見てみると、日本人は欧米人に比べて、まつげの長さが短い、量が少なく直毛であることがわかりました。このため、日本人が欧米人のような魅力的な目もとを作るには、まつげの長さもカールもボリュームも出す必要があります。
時間と労力などの手間ひまをかけず長さやカール、ボリュームを出したいのなら、人工毛を使う「つけまつげ」や「まつげエクステ」です。他にも、「ビューラー」と「繊維の入ったファイバーマスカラ」をセットで使う方法があります。
カールだけ出して上にクルンとしたいなら「まつげパーマ」です。こちらはビューラーではカールが出せない人におすすめです。ただし、地まつげが短い人、量が少ない人には向きません。
方法はたくさんありますが、一番大事なのは地まつげを健康的に育てることとそれを保つことです。
地毛を健康的に育てるために、「毎日のケア」と「まつげに必要な栄養をしっかりとる」、あとは「まつげサプリメント」で補うとよいでしょう。さらに「まつげ美容液」を使って地まつげを伸ばせばストレートのまつげもクルンとして目もとは完璧です!
自分には何が必要なのか、何が向いているのか、欧米人のような美しいまつげを手に入れるためにぜひ参考にしてみてくださいね。