「エマーキットは、妊娠・授乳中に使っても大丈夫なの?」
「エマーキットの配合成分は、お腹の中の胎児の発育に影響はないのかな?」
「エマーキットを授乳中に使って、赤ちゃんが飲む母乳に悪い成分が混じらないか心配。。」
妊娠中でないときは、まったく気にしていなかったことでも、子どもを授かったとなるとそうはいきません。
命を宿した嬉しさの次には、元気な赤ちゃんを産む準備が待っています。
妊娠中はもちろんだけど、産後の授乳期間も、母乳からの赤ちゃんへの影響を考えて物事を決めたり選んだり。
特に、妊娠や授乳が初めての経験の場合は、わからないことだらけで大変ですよね。
まつげ美容液も同様で、買ってもいいのか悩んだり、これまで通り使ってもいいのか迷ってしまいう人が多いのです。
というわけで、こんにちは!
まつげ美容液の検証をしている、アイリストの森姉(もりねぇ)です。
まつげの仕事をしている私にとって、まつげ美容液はとっても大切なアイテムです。
このサイトでは、たくさんのまつげ美容液の中から、実際に使用してどんな変化があるのかを確かめたうえで、商品を厳選してオススメしています。
エマーキットは、まつげを伸ばして太くする効果が高く、私が試してみた数ある商品の中でも、かなりオススメのまつげ美容液になります。
しかし、妊娠中や授乳中の方は注意したい点もあるのです。
実際には、エマーキットに胎児や赤ちゃんに影響をおよぼすような成分が含まれているわけではありません。
しかし、販売しているメーカーさんは、妊娠中や授乳中は使用をおすすめしていません。
それは一体どうしてなのかでしょうか。
私が直接メーカーさんへ聞いてわかったことをまとめてみました。
Contents
1.妊娠中・授乳中に気をつけたい成分は「ビマトプロスト」
まず、まつげ育毛をしようと商品を選ぶときに、妊娠している方と授乳中の方に知っていてもらいたい成分は「ビマトプロスト」です。
ビマトプロストは、まつげを伸ばす効果がある薬の成分として「まつげ育毛剤」にのみ配合が許可されています。
まつげ育毛剤とは、一体どういったものなのでしょうか?
まつげ美容液と比較しながら詳しく解説していきますね。
まつげ育毛剤の有効成分「ビマトプロスト」は医薬品
まつげを育毛するために使うアイテムには、「まつげ美容液」と「まつげ育毛剤」の2種類があります。
まつげ美容液は、通販やドラッグストア、百貨店など一般流通している化粧品分類の商品です。
いっぽう、まつげ育毛剤は、まつげが極端に少なくなったり生えてこなくなってしまう「まつげ貧毛症」の治療薬として、病院でしか手に入れることができません。
つまり、医師の処方が必要な医薬品になります。
まつげ美容液と見た目も全然違いますね!
まつげ美容液とまつげ育毛剤の流通ルートの流れを図と表にまとめました。
まつげ育毛剤 | まつげ美容液 | |
販売区分 | 医薬品 | 化粧品 |
医師の処方 | 必要 | 必要ない |
売っている所 | 病院 美容クリニック |
百貨店 ドラッグストア 通信販売 美容サロン |
配合成分 | ビマトプロスト 国に認可された薬の成分 *効果は保証されているが副作用あり |
副作用がある成分や 薬の成分は配合できない |
まつげ育毛剤とまつげ美容液の違いを簡単に説明しました。
ここでは、ビマトプロストに注目したいと思います。
「ビマトプロスト」は、もともと緑内障の治療薬の目薬の主成分でした。
その点眼薬を使った緑内障患者さんのまつげが劇的に伸びたことから、まつげ育毛剤として応用されたんですね。
妊娠中・授乳中の方なら、薬の服用に気をつけなければいけないということは、おそらく知っていると思います。
ビマトプロストも例外ではありません。
具体的に、ビマトプロスト点眼薬の添付書類を確認してみましょう。
ビマトプロストの添付書類
妊婦、産婦、授乳婦の方へのビマトプロストの使用についての注意事項は、添付書類へ記載されています。
これを見ると、マウスやラットを使った動物実験で、胎児や新生児への影響が起こるかもしれないことがわかりますね。
実際には、人間で妊娠・授乳中の方へ投与して実験することはできません。
添付書類の内容は、あくまで動物実験での結果になります。
けれども、ほんの1mmでも胎児や赤ちゃんに影響が出る可能性があるのなら、母親として「ビマトプロストの含まれる製品を使うことは避けたい!」と思うのは普通ですよね。
ビマトプロストが主成分のまつげ育毛剤は、医薬品であり副作用があります。
まつげ育毛剤を使いたいなと思ったとしても、妊娠中や授乳中は我慢して、元気な赤ちゃんを産んだあと、授乳が終わったあとから使うことをおすすめします。
それでは、肝心のエマーキットの成分はどうなのでしょうか?
エマーキットの成分表示を確認してみます。
2.エマーキットにビマトプロストは配合されていない
エマーキットには、妊娠・授乳中に注意したい、ビマトプロストなどの医薬品の成分は配合されていません。
これは、エマーキットは「まつげ育毛剤」ではなく「まつげ美容液」であることからもわかります。
先ほどの表で見たように、まつげ美容液の販売区分は化粧品でしたね。
お医者さんの処方なく一般販売することができる化粧品分類の製品は、医薬品の成分を使うことができません。
つまり、人体へ副作用が出ることが確認されている医薬品成分を、化粧品へは配合してはいけない決まりになっているのです。
ここまでで、エマーキットには胎児や赤ちゃんに影響を及ぼす可能性がある成分は含まれていないことはわかったと思います。
しかし、「エマーキットを妊娠・授乳中に本当に使っても大丈夫なのか?」については、もう少しハッキリさせたいですね。
公式サイトや商品を購入したときについていた注意事項を見ても、妊娠・授乳中の使用についての記載はありませんでした。
そこで、販売元のメーカーさんへ、直接メールで問い合わせてみることにしました。
そのやりとりの内容をお見せしますね。
3.妊娠・授乳中の方へエマーキットの使用をメーカーがオススメしない理由
私は、販売メーカーの水橋保寿堂製薬さんへ
という質問メールを送ってみました。
すると、以下のメールが返ってきました。
水橋保寿堂製薬の回答メールから引用
販売元のメーカーさんからの回答でも、直接胎児や新生児に影響がある成分は配合されていないことが書かれていました。
しかし、それでもメーカーさんは、エマーキットを妊娠中・授乳中に使用することをオススメしていません。
なぜなのか不思議に思いませんか?
その理由は、妊娠授乳期の体質にありました。
妊娠期・授乳期の体の中では、一体どんな変化が起こっているのでしょうか。
妊娠中・授乳中はホルモンバランスが変化してお肌が敏感に!
妊娠初期から産後まで、体内に分泌されているホルモンの分泌量は目まぐるしく変化します。
その影響で、妊産婦のお肌は敏感になり、肌トラブルを起こしやすくなるのです。
妊娠中や出産後のホルモンは、どのように変化して、体にどのような影響があるのでしょうか。
妊産婦の期間の体の状態を知るために、まずはホルモンについて解説しますね。
妊娠や出産に大きく関係しているのは「女性ホルモン」です。
まずは、妊娠期や授乳期でないときの女性ホルモンの流れをみてみましょう。
通常期のホルモンの推移
女性ホルモンには、「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」があります。
この2つの特徴を比べてみます。
●エストロゲン
「エストロゲン」は、月経の終わりころから増え始め、排卵前にドカンと分泌されます。
別名美容ホルモンとも呼ばれ、コラーゲンや水分を保ち、お肌にうるおいやハリを与えて女性らしさをキープしてくれます。
そのほかにも、血行を良くしたり、自律神経を整えるといった作用があります。
●プロゲステロン
「プロゲステロン」は、排卵から生理前にメインで分泌されます。
このホルモンは、皮脂の分泌を活発にします。
「そういえば、生理前にアゴにニキビができやすい!」
と気づいた方もいるのではないでしょうか?
実は、このプロゲステロンさんが犯人だったんですね!
エストロゲン (卵胞ホルモン) |
プロゲステロン (黄体ホルモン) |
|
主な特徴 | 別名:美容ホルモン 水分を保つ コラーゲンを保つ 肌にうるおいやハリを与える 血行を良くする 自律神経を整える 女性らしさをキープする 乳腺の発達をうながす |
皮脂の分泌を活発にする 栄養を蓄える 水分を蓄える 肌のハリツヤを良くする |
通常期では、エストロゲンとプロゲステロンはお互いがバランスし合うシーソーのような関係です。
私たち女性は、この2つのホルモンが、約2週間ごとに入れ替わる生体リズムをもっています。
たとえば、皮脂の分泌をうながすプロゲステロンの分泌量が少ないときは、お肌は乾燥しやすくなります。
そのときに、エストロゲンの分泌量が増え、お肌に潤いを与えて皮脂の少なさをカバーすることで、表皮の健康を上手におぎないあっているのです。
ここまでが、女性ホルモンの基本になります。
次に、妊娠から出産までの女性ホルモン分泌量の流れを表で見てみましょう。
妊娠から出産後までのホルモンの分泌量
2つの女性ホルモン、エストロゲンとプロゲステロンは、妊娠すると体内にたくさん分泌されて量が増え続け、出産するとガクンと一気に減少して妊娠前の分泌量にもどります。
その時期のホルモンの変化で、体にどういうことが起こりやすいのでしょうか。
主な変化に
・お肌が乾燥する
・血行が悪くなる
・自律神経が乱れる
などの症状があります。
これをさらに詳しくみていきます。
お肌が乾燥して表皮のバリア機能が下がる
通常なら、プロゲステロンが減って皮脂の分泌量が少なくなっても、エストロゲンの分泌が増えてお肌を乾燥から守ってくれます。
けれども、出産後はどちらのホルモンも分泌量がごくわずかになってしまいます。
すると、お肌は皮脂と水分不足で乾燥して、皮膚のバリア機能が下がってしまいます。
その結果、抵抗力が低下して、ちょっとしたことでも肌荒れや炎症を起こしやすくなってしまうのです。
血行が悪くなり栄養不足になって免疫力・抵抗力が下がる
ホルモンバランスの乱れると、血液の循環も悪くなってしまうのです。
そのため、十分な水分や栄養が体に行きわたらずに、体の免疫力や、お肌の抵抗力が下がってしまいます。
この状態は、お肌が敏感になっている状態です。
ホルモンバランスが良いときに比べれば、肌トラブルを起こしやすいのは簡単に想像できますね。
自律神経が乱れてストレスに弱くなる
自律神経は、ストレスを軽減してくれる働きをもっています。
ホルモンのバランスが崩れると、自律神経が乱れることがあるのです。
自律神経が乱れることで、ストレスに弱くなってしまいます。
ストレスに弱くなると、免疫力や抵抗力が落ちてしまうのです。
その結果、お肌の機能が低下することで、炎症が起こりやすくなります。
妊娠期、授乳期は、普段より気を使っちゃいますね。
実際には、妊娠中は女性ホルモンの量はすごく多いので、体の機能は高まっていると言えると思います。
どちらかというと、気をつけたいのは出産直後です。
赤ちゃんを産んだとたん、妊娠中は多かった女性ホルモンが一気に少なくなってしまい、体の機能が低下しているからです。
それに加えて、
・不規則な睡眠、寝不足
・育児のストレス
・母乳に対する食事のバランスが悪いことで起こる栄養不足
など、育児に追われる生活が始まります。
この時期は、美容に気をつかうなど、まつげ美容液どころではないかもしれませんね。
妊産婦の体の中では、これだけの変化が起こっています。
まつげ美容液を使って肌トラブルが出るかでないかは、そのときの体質によるものが大きいのです。
メーカーは、できるだけトラブルを避けたい
どこの化粧品メーカーでもそうですが、販売する側は、できるだけトラブルを避けたいと思っています。
先ほどのメールのやりとりでもわかるように、絶対に控えなければいけないわけではないことがわかると思います。
敏感になりやすい妊娠中・授乳中に、簡単に大丈夫とは言えないのです。
体質的に安定していれば使っても問題はないでしょう。
使う場合は、自己責任です。
心配な方は、かかりつけのお医者さんへ相談してみましょう。
私はここで、「実際にエマーキットを妊娠授乳中に使ってなんともなかった人はいるのか?」が気になりました。
そこで、妊娠中・授乳中にエマーキットを使ったことがある人がいないかを探してみることにしたのです。
4.エマーキットを妊娠・授乳中に使っている人を探してみた
実際に、妊娠授乳中でエマーキットを使っている人を探してみました。
しかし、妊娠授乳中にエマーキットを使った人、使っている人の声を見つけることができませんでした。
その代わり、エマーキットとまったく同じ配合成分である姉妹品「エグータム」を、妊娠・授乳中に使っている人の声を発見!
どんなことが書かれていたのかを見ていきましょう。
妊娠・授乳中に、エマーキットの姉妹品「エグータム」を使っている人の声
妊娠・授乳中にエグータムを使っている人のコメントを見つけました。
以下は、新米ママさんやママとしての悩みや疑問をもつ人が、一歩先ゆくベテランママさんとの情報交換やアドバイスが聞けるママ向けQ&Aサイト「ママリ」というアプリでみつけた口コミです。
さっそく、アプリ内での回答をみてみましょう。
ママリから引用
ママリから引用
→エマーキットとエグータムの違いを知りたい方はこちらで解説しています
コメントからは、エグータムを妊娠中や授乳中に使っても肌トラブルが起きていないことがうかがえますね。
エグータムとエマーキットは中身の成分がまったく同じ製品なので、エマーキットも同じと言えるでしょう。
エマーキットとエグータムを妊娠・授乳中に使ってトラブルがあった人がいないかも探してみましたが、実際に「お肌にトラブルが起こりました」という口コミをみつけることができませんでした。
実際に、エマーキットの成分を妊娠・授乳中に使用して何のトラブルも起きていない人がいるのは確かです。
体質に自信がある方や、肌トラブルの可能性がまったく気にならない方は、自己責任で使うのもありでしょう。
けれども、不安や心配から自己判断できない方もいると思います。
その場合は、担当のお医者さんに相談してみましょう。
まとめ:エマーキットは、かかりつけの医師に相談して使おう
エマーキットには、胎児の発育や母乳に影響があるような成分は含まれていませんでした。
つまり、妊娠中・授乳中に使っても成分的には問題ないということです。
ただ、妊娠・授乳中は体質の変化で肌トラブルが起こるかもしれない可能性が高くなるので、メーカーさんはトラブルを避けるために使用をオススメしていないというだけでした。
エマーキットは結果が優秀なので、使ったことがない方は1度試してもらいたいまつげ美容液です。
しかし、妊娠・授乳中はストレスは禁物。
使用に対して不安や心配があるのなら、使うのは控えたほうがよいでしょう。
使用する場合は、自己責任で使いましょう。
できれば、かかりつけのお医者さんに相談してみるのが一番安心です。
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この記事を書いた人
まつげの専門家:もりねえ
11年の経験をもつ現役のアイリスト。
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